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カセットコンロⅡ

まず私はカセットコンロを口汚く罵ってみることにした。

カセットコンロにとっての地獄が始まった。
およそ食品を扱うことを生業としているものには耐えられないであろう罵詈雑言の数々。
私は唇を歪め、唾を飛ばしながら捲くし立てるようにコンロを責めた。

コンロを罵倒し始めてから30分が過ぎた。
私の背後ではXTCの名曲『Hellicopter』が爆音で鳴り響いている。
そのため否が応にも私のテンションはヒートアップ。
とどのつまりこれは最新型の魔女狩りだ。
大衆娯楽としての側面も持ち合わせたであろう魔女狩り。
その狂乱の宴が私の手によって21世紀に蘇ったのだ。

宴は深夜にまで及んだ。
私のテンションは依然として生涯最高の状態を保っていた。
しかしその宴は無粋なインターホンによって水を差されることとなる。

隣人が来た。

こんな深夜にそんな大きな音をたてられたのではたまったものではない。
いったい何をしているのか?という趣旨の質問をされたので、
私は隣人の眼前にカセットコンロを突きつけ言った。

「このコンロを自殺に追い込もうとしているのですよ、あなた。
これはある種のカーニバルなんです。私の信仰に関わる問題なんです。
あなたの理解が得られるとは思えませんが、邪魔をするつもりなら死んでもらいます。」

隣人は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして無言で帰っていった。
思わぬ邪魔が入ったが宴は続く。オーヘリ オーヘリ。
そして隣人が帰ってから一時間が過ぎた頃、

警官が来た。

えらいことになった。どうしよう?

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2006年05月05日 カセットコンロ トラックバック(0) コメント(0)












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